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深圳在外研究メモ~加速都市・深圳を描く~Field-work notes at Shenzhen, 2017-2018: Drawing “Accelerated City”

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(Tencentの新本社ビル(右), 2017年9月21日夕方筆者撮影. Tencent’s new headquarter at Shenzhen Software Industry Base. Taken by Asei ITO from Rocketspace Shenzhen, September 21st 2017.)

深圳大学にて在外研究中なので、フィールドワークのメモを描きためています。加速都市・深圳の過去と現在、珠江デルタの構造変化を「描い」ていきます。(I’m staying China Center for Special Economic Zone Study, Shenzhen University as a visiting scholar this year, to explore how Shenzhen is emerging as a new innovative city as well as structural changes in Pearl River Delta. Here goes my notes. )

深圳在外研究メモ No.1 深圳大学に到着編

深圳在外研究メモ No.2 ニコ技深圳観察会 (2017年4月)そもそもなぜ「非チャイナスペシャリスト」がツアーを企画でき、なぜそれが大事なのか編

深圳在外研究メモ No.3 ニコ技深圳観察会 (2017年4月)第一日目訪問先感想編~Trouble Maker, HAX, and Jenesis

深圳在外研究メモ No.4 ニコ技深圳観察会SegMaker出張所を開設してみた編

深圳在外研究メモ NO.5 ニコ技深圳観察会 (2017年4月)二日目訪問先感想編~Trouble Maker提携工場, Dobot, Makeblock, and 柴火創客

深圳在外研究メモ NO.6 ニコ技深圳観察会 (2017年4月)三日目訪問先感想編~Ash Cloud, Seeed, Insta360, and Tencent!!!

深圳在外研究メモ NO.7 ニコ技深圳観察会 (2017年4月)を振り返る編

深圳在外研究メモ NO.8 シェアサイクルOFOを使ってみた編~スマホ電子決済前提社会におけるシェアエコノミーの広がり

深圳在外研究メモ NO.9 世界の電子街・華強北のど真ん中でレーザーカッターと3Dプリンターワークショップに参加してみた編

深圳在外研究メモ NO.10 深圳博物館で体感する改革開放編~蛇口爆破、「深圳スピード」の由来、そして圧倒的鄧小平推し

深圳在外研究メモ No.11 深圳市ソフトウェア産業基地(深圳湾)が意識高い編~Tencent新社屋、Stargeek, NAVER, そして総理コーヒー。だいたいいつ行っても何かやってる面白さ

深圳在外研究メモ No.12 深圳で生活していて得られた情報編~青色ダイオード中村修二先生ラボ開設、DJI本社ビル建設、習近平広東指示の学習会

深圳在外研究メモ No.13 深圳大学北側の麻雀嶺工業園区付近を歩く編~元工業団地には ロボットスタートアップ、木工工房、コワーキング、メイカースペースが入居。「工場」からの脱皮を体感できる場所になっていた

深圳在外研究メモ No.14 ドローンスクールに入学してみた編~アプリ学習、Alipay支払い、そして総括は漢詩

深圳在外研究メモ No.15 デザインウィーク見学編~ガラス工場をリノベーション。主会場はプロダクト展。別会場の青葉益輝のポスターを来場者はじっと見ていた

深圳在外研究メモ No.16 3Dプリンター工場見学編~デジタルファブリケーション機器の製造現場はきわめてアナログだった

深圳在外研究メモ No.17 CUHKSZにMary Ann O’Donnelさんのレクチャーを聞きに行く編~「深圳人」をめぐる政治、経済、そして文化的解釈。「本地人は政治的に作られうる」、「本質的には深圳人とは自らを改造した人を指す」

深圳在外研究メモ No.18 アニメイベントで実況中継アプリ花椒の威力を知る編~学生グループが楽しく実況。平均課金額は200円でも、最高課金者は1.4億花椒豆(約2億3千万円)課金

深圳在外研究メモ No.19 海外政府系テックプロジェクトと深圳のつながり編~深圳の、そして中国の新しい経済、新しいエコシステムと自国をつなげようとしているプロジェクトが続々

深圳在外研究メモ No.20 Makeblockの創業者Jasen Wangの視野と初の主催イベントを見た編~深圳の真ん中で子供たちはMakeblockを遊びつくす

深圳在外研究メモ No.21 深圳のなんとなく大事なエリアの風景写真をまとめる編~徐々に成長の極は西側へ

深圳在外研究メモ No.22 深圳でKickstarterのキャンペーン戦略を学ぶ編~「クラウドファンディングとはCommunity-driven fundingである、それ相応の準備が不可欠」

深圳在外研究メモ No.23 深圳国際ドローン展2017に参加する編①~「世界無人機大会」の規模、そして南京航空航天大学の先生の「ドローン×AI」の議論が刺激的だった

深圳在外研究メモ No.24 深圳国際ドローン展2017に参加する編②~展示の特徴は産業用、大型機、固定翼、そしてアンチドローンシステム等々。非空撮市場をめぐる競争へ。

深圳在外研究メモ No.25 ローカル系レーザーカッター工場を訪問する編~東莞市の雷宇激光を訪問、メイカースペースを支える現場を見た

深圳在外研究メモ No.26 メイカースペースSegmakerでイベントを開催してみた編~ドローンミートアップと深圳観察会ワークショップ

深圳在外研究メモ No.27 メイカーフェア西安とBilibili World 2017に参加してみた編

深圳在外研究メモ No.28 番外編~バンコク出張で感じたこと

深圳在外研究メモ No.29 深圳華強北SEGMAKER来訪者向けの資料を解説する編~新世代ベンチャー企業のエコシステム、そして新しい深圳とどうつながるか

深圳在外研究メモ No.30 沿海部の東北支援策が動き出した編~深圳は哈爾浜と協力、何かが起きるのだろうか?

深圳在外研究メモ No.31 深圳テクノセンター訪問編~来料加工制度は終了へ、中国国内需要の開拓と難加工への挑戦

深圳在外研究メモ No.32 深圳イノベーション·アントレプレナーシップ・ウィーク2017編~テーマは「深圳と創造しよう」

深圳在外研究メモ No.33 深圳のゲノム・ジャイアントBGI傘下の国家基因庫(China National GeneBank)訪問編~研究院の執行副院長は30才、まるで大学の雰囲気

深圳在外研究メモ No.34 深圳開催のWTOグローバルバリューチェーンコンファレンス2017に参加してみた編~サプライチェーンにDigitalizationとChina Effectを入れたらどうなるのか?

深圳在外研究メモ No.35 深圳エレクトロニクス産業と自動車産業はどうつながるか編~スマートバックミラーから曲面ダッシュボード、そしてBYTONによれば車はスマートデバイスへ

深圳在外研究メモ No.36 南山ソフトウェア産業基地のRocketspaceでVRとAIベンチャーに出会う編~「深圳市南山区的なスタートアップ」とはたぶんこんな感じ

深圳在外研究メモ No.37 深圳大学で深圳経済についてプレゼンしてみた編~ゲリラ産業と城中村は深圳にもう不要なのか?

深圳在外研究メモ No.38 Maker Faire Shenzhen 2017に参加編~日本から多くのプロジェクトが参加、そしてMaker Education でも深圳は拠点になるのか?

深圳在外研究メモ No.39 11月後半はイベント尽くし編~Maker Faire派生イベント、David Liとお茶、Hightech-Faire, Huawei訪問…

深圳在外研究メモ No.39 11月後半はイベント尽くし編~Maker Faire派生イベント、David Liとお茶、Hightech-Faire, Huawei訪問…

11月はイベントが盛りだくさんでした。忘れないように主だったものを列挙しておくとだいたい下記のとおりでした。

1) 11/10-12 Maker Faire Shenzhen

2) 11/13 & 11/15  TakasuさんツアーおよびSeeedツアーの一環でSEGMAKERにてイベント

3) 11/16 久しぶりにSZOIL(Shenzhen Open Innovation Lab)のDavid Liに会いに行く

4) 11/17 東京大学松尾豊研究室、YodayodaのYuichiさんがSEGMAKERご来訪

5) 11/18-19 Shenzhen Hightech-Faireに参加

6) 11/21 香港にてBelt & Road Forum: Digital Belt & Road Opportunities Unleashedに参加

7) 11/21-23 慶應義塾大学駒形哲哉研究会来訪、Huawei、Jenesisなど訪問

8) 11/24 テクノセンターの年一回のBBQ大会参加

 

1)Maker Faireとその派生イベント

なんといっても11月11日に白石洲で、Takasuさんの声かけのもと開催されたミートアップは100人くらいは来ていて、歴史的なイベントになったと思います。この日の様子の一部始終はNaomi WuさんのYoutube360度動画としてアップロードされています。

圧倒的熱気があったわけですが、個人的には朝2時までAndrew Bunnie Huangさん(著名なエンジニアで、なおかつHardware HackerとかThe Essential Guide to Electronics in Shenzhenの著者)と話せたことは貴重でした。ずいぶん踏み込んだ話もしましたが、私が彼に「深圳経済を研究している」というと、彼ほど詳しい人が”I’m small”、「今の深圳経済をどう見ているか教えてくれ」というのには驚きました。深夜の白石洲で彼と南山の未来について語ったことは忘れないようにします。

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ミートアップの様子。お祭り騒ぎで、日本人だけでなく、ドイツ人も、中国人(Elecrowの人とか)も参加。

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ミートアップに来てくれたAndrew Bunnie Huangさん。

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Maker Faire公式ツアー落選者向けのTakasuさんのツアーで、Segmakerで講演会(11/13)。私もレクチャーしました。この日の様子はTakasuさんのブログにて動画込みで公開されています。参加者にシリコンバレーやマレーシアや中国やオランダからの参加者も含まれていたので、Takasuさんと私で基本英語で報告、質疑応答は場合によっては日本語でも対応。このスタイルがいいね、という話になりました。

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オランダからの参加者だったVictor Mazonさん。東方教会系のアートをPCBA基板上に描く端末の試作と量産をしに来ているとのことでした。最高の笑顔。

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11/15にはMaker Faireの公式ツアーでもSegmakerでワークショップ開催。インドとマレーシアから来た方がめちゃめちゃ質問してくれて大いに盛り上がりました。このツアーの様子はMaker Faire Shenzhenの記事にて言及されています。この日は別組でHIU(堀江貴文イノベーション大学)もSEGMAKERを来訪しました。

 

3)久しぶりにDavid Liと会う

DavidとはよくFacebook上で交流しているのですが、彼も出張が多く、会うのは数か月ぶりでした。彼にはMaker Movementについて、そして深圳経済の現状を議論しました。この日はいつにも増してテンションが高く、私が使っているPPTのスライドをいくつも批判してくれて、David節全開という感じでした。Davidの批判に感謝します。ポイントは以下でした。

①Maker Movementは第一段階が終わった。様々なプロジェクトが立ち上がったが、本当に社会的インパクトをもたらしたものは少ない。今後はそのプロジェクトが、どう社会を変えたのかが問われる。

②深圳経済の現状を担っているのは、いわゆるR&D型の企業ではなく、アフリカや途上国に格安スマホを提供しているような企業だ。彼らは十分儲かっていて、メディアにもでないし目立たないから注目されないが、実際にはDJIよりもずっと規模が大きい。

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茂田カツノリさんと一緒にDavidに会い行きました。じっくり話をするのは久しぶりでした。

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すでにプレスリリースがかかっていますが、Airbusが深センに研究拠点を開設するということで、この日はAirbusの人たちが20人くらいDavidからレクチャーを受けていました。

 

5) 11/18-19 Shenzhen Hightech-Faireに参加

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まあ巨大な展示会でした。会展中心全体を使い、なおかつ1階廊下にまで出展ブースがならぶ状況でした。おそらく年間を通しても最大級のイベントでしょう。

 

 

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リリースが予想されていた360度カメラ付きスマホ。

 

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下肢リハビリ用ロボットを開発しているMileBotのYeさん。

 

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ARグラスのプロトタイプをみせてくれたRobin Wu.

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ドローンも6月の展示会には出展していない会社まで出ていました。

ドローン関連では、ウェブメディア『ドローンジャーナル』の連載記事として「第4回 中国発の水中ドローンベンチャーが続々登場~「水中のDJI」は現れるのか?」を書きました。水中ドローンについてのまとまった記事は少ないのですが、この領域でも中国企業は台頭が進んでいます。

 

7) 11/21-23 慶應義塾大学駒形哲哉研究会来訪、Huawei、Jenesisなど訪問

私の出身ゼミでもある慶應義塾大学の駒形哲哉ゼミが深圳に来たのに合わせて、HuaweiやJenesisを訪問させていただきました。

Huaweiの本社を訪問するのは初めてでしたが、スマートシティに関する展示ルーム、そしてキャリアビジネス向けの展示ルーム、そして会議室での議論でした。ケニアでの長年の通信インフラ事業の蓄積のうえで、セーフシティのインフラ整備事業に進出したという解説は、泥臭い新興国での営業のうえに、最先端のスマートシティインフラの受注が成り立っているという興味深い話でした。

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Huaweiを訪問、Andrew Williamsonさんにご案内頂き、議論する機会を得ました。写真はスマートシティの中枢、政府部門が将来的にみることになるであろうリアルタイムの情報統括ステーション。交通渋滞、大規模イベント会場の状況などが瞬時に把握可能で、警察・消防に即時対応できることを強調していました。

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Huaweiの人材教育センター、Huawei University.

研究会の最後の訪問先となったJenesis. 繁忙期直前にも関わらずご対応いただいた藤岡さんに感謝いたします。藤岡さんは著書『ハードウェアのシリコンバレー深セン」に学ぶ−これからの製造のトレンドとエコシステム』を出版されており、華南と深圳の製造現場で直面した困難と挫折を紹介しています。

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サプライチェーンのリアルな事例、とくに同一スペックとされる部品にどのような違いがあり、どう使い分けるか、など毎回新たな学びがあり、勉強になります。

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Jenesisにて藤岡さんからレクチャーを受ける学生。

深圳在外研究メモ No.38 Maker Faire Shenzhen 2017に参加編~日本から多くのプロジェクトが参加、そしてMaker Education でも深圳は拠点になるのか?

昨年に続きMaker Faire Shenzhenに参加しました、公式HPはこちら。今年の会場は留仙洞の深圳市職業技術学院です。学校での開催と言うこともあり、特に初日は若い学生が多く来場し、展示を盛り上げていました。

1.展示の様子

主な展示は、①アート系の展示とワークショップ、②大企業(ToshibaやAcerのIoTキット)の出展、③そしてスタートアップ/メイカー系に分かれていました。

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入り口の看板。

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校名の看板にもMaker Faireのアイコン、Makey。

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初日の朝の様子ですが、3日間つねにこのくらいの人がいました。

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フランスからのプロジェクト、WaterLight Graffiti。刷毛のようなスティックで触れるとLEDが点灯していき、絵を描くことができるというMakerアート作品。

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スタートアップエリアに出展していた教育用ロボットのスタートアップ。正直Makeblockにそっくりでしたが、この手のSTEM教育ロボットへのニーズは1社でカバーできる規模ではないため、こうしたスタートアップが昨年につづきいくつも見られました。

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金型メーカーも出展している辺りは、Maker Faire Tokyoとの違いかもしれません。スタートアップ向けのBtoBの展示も少数ではありましたが見られました。

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紙テープでアートを作るTAPIGAMIプロジェクトのDanny. 大道芸人のように会場を歩いていましたが、どこでも人だかりができていました。

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4社のロボットスタートアップ合同でのロボットバトル。ロボット自体も手作り感溢れる作りでしたが、いずれも教育/レジャー系ロボティクス市場に焦点を当てたスタートアップで、1社2社ではなく、層として教育系ロボット市場を開拓する企業が生まれていることを感じさせました。

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日本の鯖江から出展したLED眼鏡の出展ブース。まだプロトタイプの段階でしたが、多くの来場者が興味を持ってみていました。

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漫画『ホームセンターTENCO』も出展。中国語版の冊子も販売していました。

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寧波から出展していたプロジェクトアーティストとエンジニアの二人組で、デザイン志向の高い作品を販売しており、注目を集めていました。

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『脳震盪』の作品の一つ「思考の手」。モーターが動くと指がゆっくりと順番に動き、哲学者が物を考えている場面を思わせるつくりでした。教育用ロボットがより機能を売りとしているのに対して、これはアート、インテリアとしての価値を探った製品ですIMG_20171110_142505.jpg

主催者のEric Panが歩いていたので、写真をとってもらいました。夜のパーティの際に、「深圳の変化のスピードには常に驚かされる」と話したところ、Ericは「うん、でもそれが僕らにとっても対応するのが本当に大変なんだよ」と教えてくれました。私から見るとEricなんて最前線を走って引っ張っているように見えるのですが…。

2.Maker Education Forum

個人的に最も印象的だったのは「Maker Educationの実践」というフォーラムでした。コアのキュレーターはCarrie Leungで、深圳蛇口にあるアメリカンスクール(深美国際学校,Shenzhen American International School, Shekou )の先生で学校内にメイカースペースを設け、そこでプロジェクトベースラーニングを実践してる方です。

登壇者の中には前海自由貿易区に唯一ある小学校の校長先生も含まれていましたが、最も印象的だったのは、深美国際学校のカリキュラムを作ったTwila Busbyさんの講演と、深圳で子育てをして、子供がロボットコンテストなどにも参加しているRain Yuさんの講演でした。以下はお二人の講演の要約です。

2-1)Rain Yuさんの講演要約

私は清華大学卒業で、HUAWEI15年働いたエンジニアだが、その後自分で会社を作り、子供が生まれたこともあり、いまはエンジェル投資家としても活動している。私の息子は沢山のロボットをつくり、いくつかのコンテストで賞をもらってきた。息子はもともと内向きな性格で、英語のスペリングテストも苦手で、決して目立つ学生ではなかった。しかし彼の特徴は、手を動かすのが好きな点で、家の電灯が壊れたときには自分で直し、iPadのディスプレイが割れたときにはインターネットで修理の動画を見て、Taobaoで部品を買って、自分で直した。自転車も1台組み立てて、一つ一つの部品を理解していて、もはや私よりも詳しい。

息子は登壇者でもあるJames先生と一緒にロボットを学ぶようになり、徐々に展示会やコンテストにも出るようになって、だんだん自信がついてきた。展示会では作品を説明するために知らない人と話さなければならないし、徐々により活発に、より明るくなった

しかし中学校に入ってからは授業だけでなく、受験勉強のための塾通いが始まった。これは同級生みんながやっていることで、数学、英語、こうした科目を塾で勉強しなければ淘汰されてしまうからだ。そのため、イベントやコンテストに参加する時間がなくなってしまった。イベントに参加する時間があれば数学や英語をやらなければならないためだ。中国の教育制度自体が持っているこのような状況について私は議論したいと思っている。いまの中国の教育環境のもとで、どうすればいいのだろうか

南山区はいい条件の場所で、先日はTeamLabの展示会にいった。友達から薦められていったのだが、芸術と科学と一体となっていてとてもよかった。もっと多くの子供に行ってもらいたいから、子供用のチケットを買ってきた。せっかくだからなんでも質問してほしい。質問してくれた人にこのTeamLab展のチケットをあげたいと思う。 

今日は日曜日だ。息子は週末だから、友達と一緒にMaker Faireに来ようと思って、友達を誘った。しかし彼の友達は今日もみんな塾に行っている。だから息子の友達は一人として一緒に来てくれなかった。

 

2-2)Twila Busbyさんの講演要約

私は深圳のアメリカンスクールでカリキュラムを作っていた。それらはプロジェクトベースラーニングのアプローチでメイカー教育を組み込んで作ったものだ。すでに定年退職してアメリカに戻りっており、Makeマガジンに寄稿したり、Microbitを使った遊んだり、スタンフォード大学のFabLabのイベントに行ったりして過ごしている。 Makeという活動は、人間本来の活動であり、誰もができることだ。

Maker Eductionについて私の道しるべとなったのは、Invent to Learnだ。教育者にとってバイブルだ。そこでは次のように書かれている。「子供を現実のプロジェクトに参加させることで、子供たちは科学や数式が彼らのプロジェクトを継続するために必要であることを実感する。良いプロジェクトは、更に学ばなけれなならないことを教えるのだ。これはテストをしたり低い成績を与えることよりもずっとパワフルだ」。

学校(School)とMaker movementをどうつなげるか。学校という輪の中にメイカーを入れようとするのが通常のアプローチだ。しかし学校では沢山のやらないといけないことがあり、メイカー活動はそれらの中で埋もれてしまう。そこでProject Based Learning(PBL)と合わせて実施することが有効だ。PBLは思想であり方法である。ダイナミックに実際の世界の問題を解決するようなアプローチである。

現実として、学校、そして教師は生徒のテストの成績でその力量を評価されてしまうのが実情だ。いくつかの研究結果によると、実際にPBLを実施した学生は、より高い筆記試験の成績を記録している。だからこの評価軸でもPBLは有効なのだ。しかしMaker Educationが継続的に教育に組み込まれていくためにはMaker Cultureが社会の中で、培われて行かなければだめだろう。 

深圳で子育てをしている母親の悩みは、会場全体に強く響いたように感じました。日曜日にもかかわらず、友達が一人も一緒にMaker Faireに来てくれないという事実にはわたくし自身も驚きましたが、中国の現状のセンター試験(高考)制度の競争の激しさを考えると、それも理解できます。会場には他の地域からも中国人の教師が多く訪れており、受験戦争の激しさ、そしてTwilaが言及した普通のアプローチではMaker活動は埋もれてしまう、といった指摘に対して、質疑応答でも多くの反応がありました。そこには何か、現場で問題意識を持つ人たちの熱い思いがあったように感じました。

深圳の教育局では学内外にメイカースペースを設置し、DJIをはじめとする深圳の会社と協力してプログラムを作っているようで、この点も興味深かったのですが、深圳で教育を現場で実施している方々の悩みを聞くことができたのが、今回のMaker Faire最大の収穫でした。深圳は世界のMaker Movementのなかでも重要な拠点の一つとなりました。次に、Maker Educationの面でも、ここから何か面白い動きが広がっていく可能性もありそうです。

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登壇者。

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フォーラムの様子。

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Twilaさんの講演の様子。

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通常のアプローチでは、学校のなかにMakerを入れようとする。

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しかしこのアプローチでは他の沢山の活動のなかMaker活動は埋もれてしまう。

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だからこそ学校の活動の中に分野横断的に、Project Based LearningとしてMaker Movementを組み込むことが有効、というスライド。

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実は8月28日にすでに深圳のアメリカンスクールに行っていました。

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その時Project Based Learningの事例を教えてくれたCarrie.

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学校内のメイカースペース。

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課題は「電子部品を内蔵する製品をつくり、何らかの社会問題を解決すること」。しかもクラウドファンディングをするつもりで、ビジネスプランをつくり、損益の計算も小学生・中学生に実践させていました。Carrieはサンフランシスコでも教師をしていたので、西海岸直輸入のアプローチだと感じました。深美国際学校のProject Based Learningの資料はこちらにアップロードされています。

深圳在外研究メモ No.37 深圳大学で深圳経済についてプレゼンしてみた編~ゲリラ産業と城中村は深圳にもう不要なのか?

10月25日に深圳大学の学部生、大学院生、若手研究者向けのセミナーで報告をしました。報告タイトルは”Shenzhen as Innovative City: Hardware ecosystem and beyond manufacturing”で、資料はここにアップロードしておきます。基本は、私がSEGMAKERにて報告している内容ですが、現地の学生向けの資料なので、若干アレンジはしてあります。40人くらいの学生が来てくれたのですが、深圳大学一年生との交流もできたのは貴重でした。

質疑応答ででた質問を列挙しておきます。全部で10の質問がありました。

1)深圳は確かに中国国内でも活力ある都市だが、第二の深圳というのは生まれる可能性はあるのか?あり得るとすればどこか?雄安新区は可能性あるか?

2)いま大学二年生で、深圳南山生まれの南山育ちだ。でも大学院は海外にでて勉強したり経験したりすることも考えている?どうすればいいか?

3)香港はサービス産業化が進んでいるが、深圳もサービス産業化が今後進むと考えればいいか?

4)コスト増に従って、サプライチェーンの競争力は落ちてきている。山寨(ゲリラ産業)のような世界はやがて無くなると考えればよいか?

5)深圳はこれまでの高度成長を今後も続けられるだろうか?HUAWEI、TENCENTのような企業はまずは中国国内市場で成長した。他の企業のなかには輸出で規模化した企業もある。特に需要面で今後の更なる成長をもたらしうる、新領域はあるだろうか?それに他の都市も成長を続けている。深圳の独自なポジションは維持可能だろうか?

6)いま大学一年生だが、ゲームを沢山やっている。Tencentは世界一のゲーム企業になれるだろうか?

7)空間経済学を研究しているが、珠江デルタと長江デルタの産業集積の最大の違いはなんだろうか?

8)大湾区(Big Bay Area)計画について、東京湾岸開発からどのような示唆を得られるだろうか?

9)80-90年代にはMade in Japanが世界を席巻したが、いまはMade in Chinaが地位を挙げており、Made in Japanは地位を下げているようにも思う。どう思うか?

10)人民銀行の周行長は中国経済の「系統的リスク(システミックリスク)」について先日言及した。このようなリスクについてどう思うか?

一応すべて答えたのですが、報告の本論との関係が深い質問についていうと、博士課程の方が質問してくれた第四は重要だと思います。質問してくれた方の指導教授とも議論したことがあるのですが、これまで「山寨(ゲリラ産業)」と「城中村(Urban Village)」は深圳のサプライチェーンと活力の基盤でありました。しかし城中村の再開発が進み、経済成長のみならず特許制度への保護が強まるにしたがっていわゆるゲリラ産業の生存空間は狭まっているようにも思います。ゲリラ産業と城中村は新しい深圳にもう不要なのか、この点についてはまだまだ議論が必要な気がしています。

あとはだいたい以下のように答えています。第一の雄安新区については、基本は政府部門と中央国有企業のための場所だと思うので、民間企業が活躍する場所になるとは現時点では思えない、と答えました。方向性がちがう、と。第二の学生には国外へ一度出ることをお薦めしましたが、あなたは深圳南山に戻ってくるような気がする、と答えました。第七の珠江デルタと長江デルタの違いについては、その場でうまく回答できなかったのですが、思えば、費孝通さんの1980年代の議論のような、産業集積の歴史的な成り立ち(経路依存性)ゆえに生じるビジネスモデルの違いを指摘すればよかったなと反省しています。

11月はMaker Faire Shenzhenもありますし、日本に限らず多くのビジターの方に深圳で会えそうです。

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小さな会議室でしたが、おかげさまで満員でした。

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中国語で60分の講義と30分の議論はなかなか骨が折れましたが、もっと慣れなければなりません。

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サプライチェーンのスライド。大学院生やポスドクも含めて、具体的な工場やアクセラレーター、コワーキングスペースへの訪問経験を持つ方は少なかったようでした。距離的な近さが深圳のベンチャーコミュニティの理解に直結しないことをこの日も強く感じました。

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レクチャー後に集合写真。

 

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学内ポスター資料。

深圳在外研究メモ No.36 南山ソフトウェア産業基地のRocketspaceでVRとAIベンチャーに出会う編~「深圳市南山区的なスタートアップ」とはたぶんこんな感じ

深圳市のベンチャー企業の新たな集積地が南山区に生まれており、その中でもソフトウェア産業基地が一つの拠点となってきたことをはすでに何回か取り上げてきました。メイカーフェアー西安の主催者であるKevin率いるMakerNetが、9月に福田区のコワーキングスペースから南山区ソフトウェア産業基地のRocketspace Shenzhenに移転したこともあり、Rocketspaceに最近時々お邪魔しています。

Rocketspaceはサンフランシスコに本拠を置くコワーキングスペース運営会社で、Uberをインキュベートしたという実績を誇り、現在深圳を皮切りに中国国内での拠点拡張を進めています。今回Rocketspace Shenzhenのキーパーソン、Leoの好意もあって、日本のスタートアップやVCの訪問に合わせて小さなイベントを開催してくれました。Rocketspace Shenzhenのスタッフで、今後はRocketspace Beijingの運営を担当するIphieさんが最初にスペースの概況を案内してくれたあとに、5社の関連ベンチャーがプレゼンをしてくれました。

以下はその様子です。

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訪問団の様子。オープンスペースでやっているのでだんだん人も増えていきました。

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はじめにIphieさんからRocketspaceについての簡単な説明。出張直前にも関わらず企画を受けてくれてありがとうございました。彼女は早稲田大学で4年学んだ方で、英語がとても達者です。

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おそらくすごく大事なスライド。”Global Ecosystem”の一言。世界に横展開して、スタートアップをインキュベートする、という方針。Shenzhen Campusは今年6月にオープン。現在19のスタートアップが入居。8か国の出身者、15の産業というダイバーシティがあり、最近は沢山のイベントも開催しています。日本からの入居チームまだない状況で、絶賛募集中とのこと。入居費だいたいいくら、と聞いたら「へへ、それは内緒だな、君たちがどれだけcoolか次第だね!笑」と言われました。Coolな人は是非どうぞ。

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最初にプレゼンしてくれたフランスのVRベンチャーⅩⅩⅡ(Twentytwo)のJuian。本国に60名の従業員がおり、深圳には6名。VRを活用したメディア/エンターテイメント系のサービスを提供しており、とくにフランスのテレビ局のVoiceという番組では最大100万人が同時にVRによる歌唱審査員を体験したとのこと。

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二社目のMalong TechnologiesのNoraさん。めちゃめちゃ盛り上がりました。6月頃に世界的な画像認識AIコンテストで深圳のスタートアップがグランプリをとったというニュースがあり、その会社には興味があったのですが、話を聞いていくとこの会社でした。画像認識を中心としたAIの開発とそれによるオーダーメイドソリューションの提供を行っており、「AI×EC」、「AI×ファッション」といった切り口で、BtoBのAIソリューションを提供。この写真は画像認識技術を使って、清明上河図を認識した画面で、「人」、「動物」、「乗り物」をそれぞれサークルで囲んで認識していることがわかります。

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もう一つ盛り上がったのは、売れている服の画像を処理することで、どの色が過去に流行ってきたかをはっきり示すこの図。「今年は赤が来ています」というトレンドを具体的なデータ、さらには顧客属性ごとに示すことが可能になっています。データベース次第ではこのような処理がすでに可能になっていることを初めて知りました…。

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三社目の66iFuelのCuiさんとRocketspaceのLeo。66iFuelは電気自動車向けのパワーステーションのビジネスを行っており、どの車種、どの支払いプラットフォームにも対応するシステムを開発しているベンチャー。CuiさんはTencentで有力なエンジニアであったとのこと。

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四社目のMaybeのMengさん。スタンフォード大学、清華大学などの卒業生が立ち上げたディープラーニング用チップセットの開発ベンチャー。MengさんはサンフランシスコのYcombinatorにもいたとのことで、ハイプロファイルな開発陣営で、今後ニーズが見込まれるローカル端末内、しかもスマホではないスマートデバイス端末におけるディープラーニング用チップの開発を行っているとのこと。製造はTSMCと協力しているらしく、あふれ出る自信が印象的でした。

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5社目は、360度カメラのKANDAOのLionelさん。かなり時間を押してしまったのであまりじっくりお話を伺えなかったのですが、6つカメラがついた360度カメラで、デプスが取れ、さらにステッチの精度も高いというプレゼンでした。

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3社の処理を見比べて、ステッチの精度が高いことを示すLionelさん。

南山区に集まるVR、AI、EV関連スタートアップの一端をRocketspaceで見たわけですが、グローバルなエコシステムのなかで、とくにハードウェアのサプライチェーンに近いことを活かしながら深圳でベンチャーが生まれていることが確認できたと思います。彼らを引き続き追いかけていこうと考えています。

深圳在外研究メモ No.35 深圳エレクトロニクス産業と自動車産業はどうつながるか編~スマートバックミラーから曲面ダッシュボード、そしてBYTONによれば車はスマートデバイスへ

中国南方の経済の中心、珠江デルタ地域には、デルタ東南には深圳市を中心としたエレクトロニクス製品のサプライチェーンがあり、一方で北の広州市には自動車産業のサプライチェーンがあります。企業訪問をしていると、感じることは、現状では広州と深圳のサプライチェーンの間には大きな壁があり、相互の間には直接的な連関が薄いのが実情です。この背景には自動車部品の特に機能部品の場合には人命にかかわるために極めてハードルが高く、サプライチェーンの管理も厳しく新規参入が困難であるという事情があります。深圳には電気自動車を生産するBYDがありますが、まだその生産台数は限られています。深圳の間にある東莞市では、企業によってはエレクトロニクス製品にくわえて自動車関連部品を、とくに非機能部品分野で担っており、この意味で面白い地域になっています。

ただ、深圳市と自動車産業との関係が無いか、といえば、自動車産業の電子化に伴って徐々に見える形での融合が始まっているようにも思います。一番簡単な事例は、スマートバックミラーです。日本では搭載不能かもしれませんが、深圳ではバックミラーにアンドロイド端末が内蔵され、SIMカード内蔵して地図上に現在地を表示し、言語認識で行先指定などができ、端末背面にあるカメラで撮影された映像を内蔵SDカードに録画するドライブレコーダー機能がついた端末をよく見ます。現物の写真はこの投稿の下記に掲載しておきます。

よりハイエンドかつ組み付け部品の事例も挙げることができます。BYDの秦100にはすでに12.8インチのディスプレイが搭載されており、Teslaにかなり近いダッシュボードとなっています。このブログでも何回か言及している通称「山賊王」ロビンの工場でも、ダッシュボード用のタブレット端末を生産しており、組み付けサプライヤーとしての納入と、アフターサービス段階での内装変更市場の両方に納入をしていました。また世界で開発競争が進んでいるフレキシブルディスプレイ分野では、深圳で注目されている柔宇(ROYOLE)が開発を進めている曲面ダッシュボードを挙げることができます(CES2016にて発表)。

加えて、現地の報道によればEMS大手のFoxconnはすでにTeslaの128部品を製造していると言われています。Foxconnは江蘇省昆山市にバッテリー工場の建設に250億元の投資を行うことを発表しているほか、Tencentと共同で電気自動車ベンチャーである和諧汽車に出資しており、この分野を探っていることが明確です。

FoxconnとTencentがからむプロジェクトで興味深い事例は、電動車スタートアップ、Future Mobility社のコンセプトカーBYTONです。BMWで電動車プロジェクトに携わっていたCarsten Breitfeld氏がCEOを務め、このほかにもTOYOTAの製造とTeslaの購買担当を経験したMark Duchesne氏も合流しています。Crunchbaseの情報によればFuture Mobility社はTencent, Foxconn, Suning(蘇寧)等から合計2億ドルの出資を得て、南京に本社を構え、工場も南京への建設が決まっています。本拠が南京であるので、深圳とは関係ないとも言えそうですが、TecentとFoxconnが絡む点は今後注目が必要でしょう。

BYTON社の動画を見ると、タイトルが“It’s not a car, it’s a smart device(車ではなくスマートデバイス)“、中身を見てもスマートフォンからシームレスな自動車、というよりもモビリティを目指しているようです。Face Recognitionによる開錠、他のスマートウェアラブル端末との同期、ハンドモーションによる操作・・・。ダッシュボードは存在せず、ハンドルの奥が全面ディスプレイとなっています。そして自動車としての乗り心地などには一切言及していません・・・。そうこれは「自動車ではなくスマートデバイス」だからです

これまで自動車とエレクトロニクス産業、別言すれば珠江デルタでは広州と深圳は少し遠い別産業というのが実情だったかもしれません。しかし2020年代には、この両者が融合していく可能性もあるかもしれません。南京に本拠置き、世界6拠点立ち上げ、元BMWの人が創設、FoxconnとTencentとSuningから2億ドルの出資を得て、電動車ベンチャーが生まれる。そんな時代に我々は生きています。

 

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電気街華強北の賽格(SEG)ビル二階の様子。国慶節も明けて活気が戻ってきました。

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電気街の数か所で配布されているフリーペーパーの中に「汽車電子」という冊子があります。中を見ると・・・

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スマートハードウェアの製造メーカーのなかで、特に車載系のハードウェアを開発製造しているメーカーの広告が掲載されています。

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スマートバックミラー、スマートダッシュボードが並んでいます。

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実際に市場に並んでいるスマートバックミラー。要するにアンドロイド携帯が入っているので、電話も、地図も、通信料の支払いも、ビデオ録画も、WeChatもできます。

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地図の表示画面。地図アプリの言語認識機能を使えば「○×ビル」と言えば、そこまでのナビゲーションが始まります。

 

 

伊藤亜聖のページです

 中国に軸足を置きながら、アジア、そして新興国の経済を研究しています。ここにはメモのような雑文を書いていこうと思います。
 上の写真は中国広東省、深圳市の海上世界という場所です。昔は海だったようですが、いまでは埋め立てられて、ファッショナブルなショッピングモールやバーが並ぶ場所になっています。