ある方に頼まれたこともあり、ひとまずこの50日ほどで深圳で撮影した写真を整理しました。合計8,128のファイル(写真と動画)があるので、大事そうなエリアを並べます。基本は建物の写真ですが、それぞれのエリアに入居している企業や人についてはそれぞれリンクを張るので、そちらをご参照ください。(一部地域区分に誤りがあるかもしれませんが、ひとまずの印象でまとめます)
日本語で有用な地図として上記の高須さんたちが作成した地図が有用です(ニコ技深圳観察会まとめ(過去のブログポータル)に掲載されています)。
深圳の面積は2,050km²で、東京都の2,188 km²よりも若干小さい程度です。東側の羅湖にアヘン戦争後に広州と香港を結ぶ列車の国境が設定されたこともあり、羅湖が長らく深圳の中心でしたが、特に1978年改革開放以来、このエリアが発展してきました。その後、2000年代に西側の福田、さらに2010年代に南山区の再開発が急ピッチで進んでいます(埋め立てを含む)。羅湖、福田、南山エリアにはほぼ工場は見かけなくなっています。現在ではさらに西の宝安に新空港ができ、さらに大きな展示会会場の建設も進んでいます。西の宝安、北側の龍華・西麗エリア、東側の龍崗エリアにはまだ工場が残っていますが、移転を検討している企業が多いのが現状です。
1)羅湖エリア~かつて「深圳」はここを意味したが、今はむしろ一番古く感じる場所
香港から入る一番の入り口のエリア。かつては「深圳に行くとは羅湖に行くことを意味した」そうです(ブログNo.17参照)。ここを見て、「なんだ深圳、中国なんてぼろっちいな」と思う人が多いと思いますが、正直ここが一番古くなっています。新しい深圳はここではありません。
香港との境。
羅湖口岸エリア。古からの言い伝えによると、香港から入国し、写真奥のシャングリラホテルに入居するまでの道でスリにあう、という逸話がありました。それくらい1990年代までは危険ゾーンだったと聞いたことがあります。いまは全然安全です。
ライチ公園横、鄧小平ポスター。「党(共産党)の基本路線は100年動揺しない」。
2)華強北~「ハードウェアのシリコンバレー」のイメージをつかむのに最適
地球上で最大の電子街・華強北。電子部品がともかく大量に販売されている。適当に歩いていると外国人バイヤーも沢山おり、話しかけるとバングラデッシュ人で、無線ルーターを買い付けていたりします。
華強北(空撮しました)
ニコ技深圳観察会として私が入居しているメイカースペース、Segmaker。メモのNo.4参照。
SEGビル2階の電子部品売り場。
休日の早朝の深南大道。
3)福田中心部
行政とショッピングの中心部。深圳市政府、展示会会場(会展中心)、証券取引所、ショッピングモール等々。
会展中心(展覧会会場)。ここでは頻繁に電機電子系の展示会が開催されており、その様子は高須さんのダイヤモンドの記事「深センの電機ショー、最先端からパクリまでのカオスな面白さ」参照。
会展中心1号館。
会展中心の前方。
平安ビル(建設中)。カッコよすぎるビル。
ショッピングモールCOCO PARK。ここで開催されていたMakeblockのSTEAM教育フェスタはブログNo.20を参照。
市民中心近く。
深圳博物館。中での展示はブログNo.10を参照。
中国フィンランドデザインパーク。
4)南山区~新興ハイテク企業の集積地はこのエリア
南山区も大きいですが、一言で言うとテンセントビルがある辺りいがアツイ、と思います。
手前が深圳大学の北端の建物(文科楼)、左手奥がTencent本社ビル。右側にこれまた巨大なびるを建設中。その並びにはHTC VIVEビルなどもあります。
深圳大学中心部から、南側を空撮。奥に見えるのがソフトウェア産業基地(空撮しました)。
深圳大学学内の池から東側。四方にビルが見えます。
ソフトウェア産業基地エリア。ブログNo.11を参照。
ソフトウェア産業基地エリアのテンセント新社屋。まだ未稼働ですが、いったい何人はいるのか、という巨大さです。
テンセント新社屋(右)と左手奥は蛇口。
ソフトウェア産業基地エリアの百度(Baidu)ビル(左)。
追加。ソフトウェア産業基地エリアの全景(空撮しました)
追加。ソフトウェアパークの横は大規模工事中(2017年11月26日撮影)。
更に10分ほどの距離には深圳湾科技生態園が建設中(2017年11月27日撮影)。
生態園区のビルからの眺め(2017年11月27日撮影)。
生態園区内にはMediatekも入居(2017年11月27日21時53分撮影)。
歓楽海岸、DJIの旗艦店(空撮しました)。
歓楽海岸のDJIフラッグシップショップ(夜景)。
蛇口エリア。港があります。
前海エリア。
蛇口、デザインウィークの会場。デザインウィークはブログNo.15を参照。
白石洲の城中村(Urban Village)。出稼ぎの人が多く住んできた地域。ブログNo.17で紹介したMaryさんのように、こうしたエリアがなくなることを危惧する人もいます。
海上世界エリア、元SANYOの工場はオフィスにリノベーションされています。
5)華僑城(OCT)~元KONKA工場がおしゃれデザイナーエリアに再開発
6)西麗方面~北側の新興開発エリア
Makeblock本社周辺。MakeblockについてはブログNo.20参照。
柴火創客の新たなメイカースペース、Xfactory周辺。
Xfactoryへの入り口。XfactoryについてはブログNo.6を参照。
7)郊外~いわゆる元の「特区外」エリア
深圳の西部エリア、宝安地区も開発ラッシュです。
宝安中心駅横で建設中のプロジェクト。
宝安中心駅から少し歩いたところ。開発待ちの空き地で、ドローンスクールではこのあたりで飛ばしています。ドローンスクールについてはNo.14を参照。
深圳の東部、現在の地下鉄の東端、双龍駅。
双龍駅のさらに先にBYDがあります。見学しましたので、機会を見つけて紹介したいと思います。
大運(Universiade)駅周辺。
地下鉄の中。
(時折加筆します)
「深圳在外研究メモ No.21 深圳のなんとなく大事なエリアの風景写真をまとめる編~徐々に成長の極は西側へ」への1件のフィードバック
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