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深圳在外研究メモ No.14 ドローンスクールに入学してみた編~アプリ学習、Alipay支払い、そして総括は漢詩

中国のドローン産業の研究をしており、3月に『中国ドローン産業報告書2017 動き出した「新興国からの新興産業」』を刊行しました。さらに現地の状況を深く理解するために、日本ドローンレース協会の川ノ上氏と一緒に現地のドローンスクールに入学しました(以前からの知り合いの学校です)。直接的には農業用ドローンや視野外飛行も可能となるAOPA免許の取得が目標ですが、これを通して現地のドローン関連のコミュニティにも入れるので、さっそく興味深い学びが続いています。

まず入学を申請すると、Wechatで次のようなお知らせが来ました。

①スマホとPCからログインできるアプリで勉強できるので、ダウンロードしてください

学費はAlipayか銀行口座振替で支払ってください

さらに同級生および先生のWechat グループチャットが作られて、皆で軽く自己紹介、そして「明日午前に第一回の概論やるけど、参加できる?」と。動きが速い…。クラスメートには中国南方航空のエンジニアなどが含まれており、航空業界のプロがドローンを勉強しに来ていることも驚きでした。

そして第一回授業は座学での概論、約40分の授業3コマで2時間。当然すべて中国語ですが主な内容は下記のとおりでした。中国でのドローンの分類は3月のレポートでも調べていたのですが、深圳での実際の飛行の話、空気の汚染の度合いも中国では注意が必要、というような話もあって、特徴的でした。

1コマ目「ドローン概論」:ドローンの種類、中国におけるドローンの法律上の定義および分類(重量別、飛行距離別、飛行高度別)

2コマ目「ドローンの管理体制と法律」:中国国内でのドローン応用分野の概況、ドローン関連の法律整備の進展と現状、深圳における飛行管理の状況

3コマ目「ドローン飛行時の注意点」:気象状況(風、温度、湿度、空気の汚染度)、無線電波状況(磁気、キャリブレーション、GPS)、地上の要因(建築物と樹木、電線の影響、視覚の誤認識、空港周辺での注意)(DJI職員へもレクチャーした内容らしい)

2時間で3コマの授業だったので、ぶっ続けでもあまり問題ない長さではあるのですが、基本的に、1コマ(約40分)のレクチャーの間の休憩は1分間。これが深圳速度なのか…(もちろんトイレに行きたいと言えば待ってくれると思いますし、少人数ということもあったと思いますが、必要ないなら休まないという雰囲気でした…)途中ではドローン関係の事故の動画を見せてくれたり、実際に飛行していて劉先生が失敗した経験も教えてくれて、大変ためになりました。次回以降も楽しみです。ちなみに、先生がいる時間帯であれば、オフィスでのシュミレーターでの訓練、そして外部での実機飛行も自由にできるそうです。

そして秀逸だったのが、最後の漢詩。

起飞之前多检查,大风大雨待在家

法律法规要牢记,危险区域要远离

航行线路先熟悉,距离控制视距里

飞行安全莫儿戏,诸君且飞且珍惜

訳すとすれば下記のような感じでしょうか。

飛行前によく検査、大雨強風家で待て

法律法規はちゃんと読め、危険区域から遠く離れ

まずは航路を熟知、飛行は視野内

飛行安全おろそかにせず、諸君飛行は慎重に

 

以下、実際の様子です。

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スクールの入り口。

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入学者にのみ配布されるAOPAが編集したマルチコプターの教材。344ページ。

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小規模での授業の様子。

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法律の整備の状況。かなり細かく、「実はこの会議での決定が大事だった」など、裏話まで含めて解説してくれました。

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気象状況がドローンの飛行に与えうる要因についての整理。「能見度」、つまり大気汚染で見えないこともある点は確かに中国では大事。

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このまとめの漢詩が秀逸でした。

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学習用アプリ。

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APPで模試を受けられます。

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実機飛行は車で5分ほどの距離の空き地で。

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かなり年季の入ったPhantom3。

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まずは飛行操作のスキルを磨くため、カメラを外して飛行時間を長くして練習。

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練習風景。ホバリング、四角系、八の字飛行からいきなりスタート(キャリブレーションとかはやらない…)。近くにはレース用ドローンをFPVで練習している人も来ていたのですが、かなりの腕前でした…。

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練習後はオフィスで出前を取って食事。プロポにスマホを挟み、Youkuで人気ドラマ「人民の名義」を見る。「テレビ」も「現金」も登場せずに日々が進みます。

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これは別の日の試験飛行の風景。

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学生が飛行訓練をする隣では、講師と仲間が8ローターのオクタコプターに、DJIの異なるフライトコントローラーを乗せて飛行実験をしていました。確かに飛行性能が異なる…。そしてその場には某ドローンメーカーのエンジニアも来て、一緒にわいわい議論。開発環境との距離の圧倒的な近さを再認識…。これはメモのNo.9で触れたレーザーカットのワークショップでも感じたことですが、これはものづくりをしている場所ならでは…。


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