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日別アーカイブ: 2017年4月24日

深圳在外研究メモ No.12 深圳で生活していて得られた情報編~青色ダイオード中村修二先生ラボ開設、DJI本社ビル建設、習近平広東指示の学習会~

深圳で生活を初めて3週間。ここで生活していると、これまで全く知らなかったニュースに触れることが少なくありません。今回はその中からいくつかを紹介したいと思います。

1.青色ダイオードの中村修二先生が深圳にラボを開設

現地ではIPテレビで、過去1週間のニュース番組をいつでも見られます。深圳衛星テレビのニュースを見るようにしているのですが、ある日、深圳市にノーベル賞受賞者が開設する研究室が4つできた、というニュースが流れました。そしてそこでちらっと言及されたのが、「中村修二博士もすでに研究室を開設」というニュースです。調べてみると、2016年12月に現地ニュースが流れていました。当時の深圳市許勤市長も出席して開所式を開いていたとのことで、この記事によると、中村先生は「深圳はレーザー・照明技術の研究と産業化で優良な環境と唯一無二の条件を持っている」と評価しています。どの程度、深圳のラボにコミットするのかは不明ですが、別のノーベル賞受賞者のラボの場合、「1年間に1か月は滞在して研究する」という発言もありました。

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2.DJI本社ビル建設

深圳ドローン界隈の人と話していて、「DJIの従業員数8000人超えたらしいね」と言ったら、「そうなんだ、そういえばDJIがようやく本社ビル建ててるだよね」と教えてくれました。曰く、深圳市南山区の西麗のあたり。後で調べてみるとTencentの科技系ニュースサイトに2月2日の時点で記事「DJIが7億元で土地購入、本社ビルの建設とのうわさ」が掲載されていました。簡単に言えば、120億円の土地使用権の競売に、DJIのみが参加して取得した、ということです。確かにDJIはこれまでビルのいくつかのフロアを借りている状況で、自社ビルはいつ建てるのかなと思っていたのですが、いよいよ深圳市南山に本拠を定めるようです。

以下全訳です。

 深圳商報によると、深圳市南山区の留仙洞本部基地(興科路と仙茶路の交差点)の工業用地T501-0078が正式に売り出された。情報筋によると、入札申請をしたのは一名のみで、7.1億元の譲渡開始価格でDJIが取得した。

深圳市の土地不動産取引センターの土地譲渡公告によると、当該の土地面積は8927.67平方メートル、建築面積80350平方メートルで、土地使用権は30年である。

注目に値するのは、当該地の入居が許されたのは、ドローン産業で、なおかつ5年以上のドローン業界での運営実績を持ち、深圳市に登記し、独立した法人格を持つ企業、という点である。

当該地にはDJIのみが入札に深圳市、DJIが7.1億元で取得した。ある業界関係者は、Tencent 科技に対して、DJIはこの土地を独自の本社ビルを建設するのに利用すると明かした。現在DJIは南山区のSkyworth半導体設計ビルを借りてオフィスとしている。

業界関係者によると、DJIは近年の納税額が多いため、深圳市は補助し、いわゆる「競売」はあくまでも対外的な言い方に過ぎず、これは明らかだという。

一部の外国メディアによると、DJIの2014年の営業収入は5区ドル、2015年は8-10億ドルである。同じく深圳でスター上場企業である迅雷は、2015年の営業収入は2億ドル足らず。これが意味することはDJIがTencentをのぞけば深圳でも最も営業収入の多い科技系企業であり、深圳市がサポートするのはおかしな話ではない。
この件について、DJIは公式の反応を見せていない。

Huaweiなどは「科技系企業」ではないのか、と思うのですが…。

場所は留仙洞の本部基地で、調べてみると、これはニコ技深圳観察会で訪問したエリックパンのXfactoryのエリアのようです。前回近くに行った時の写真はこんな感じでした。

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写真は万科の開発園区ですが、地図で確認するとこのエリア全体が「留仙洞本部基地」となっており、この一角にDJIが入居するようです。

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関連土地情報サイト

留仙洞開発に関するニュースサイト

留仙洞開発に関する政府サイト

3.広東指示の学習会

ここ数日、「習近平総書記が広東に重要な指示を出したので学習しましょう」というニュースが現地メディアでは頻繁にされています。深圳大学でも学習会は開催されたようです。

主な内容は「4つの堅持、3つの支え、2つの前列」とまとめられています。曰く、4つの堅持とは「党の領導を堅持する、中国の特色ある社会主義を堅持する、新発展理念を堅持する、改革開放を堅持する」。3つの支えとは「全国のサプライサイド構造改革、イノベーション駆動型発展戦略、開放型経済体制の支えとなる」。2つの前列とは「全面的な小康社会の建設と社会主義現代化の新たな行程の前列を走る」ということそうです。

希望广东坚持党的领导、坚持中国特色社会主义、坚持新发展理念、坚持改革开放,为全国推进供给侧结构性改革、实施创新驱动发展战略、构建开放型经济新体制提供支撑,努力在全面建成小康社会、加快建设社会主义现代化新征程上走在前列。总书记的重要批示也被概括为“四个坚持、三个支撑、两个走在前列”

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時の流れが早いハイテク都市だけあって、特にテクノロジー系の情報は、われわれが知らないものが少なくありません。また、同時に他の市や地域と同じく、政治学習会も少なくともメディア上では強調されている事実から、ハイテク企業と中国政治経済という一つのコントラストを感じます。