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ワークショップ『ドローン×アジア』開催, 2016年11月26日, アジアで, 日本でドローンは普及する, それもバリエーション豊かに。スピード感をもってリスクテイクできればチャンスはある。

ワークショップ『ドローン×アジア』が昨日、無事開催できました。

おかげ様で大変刺激的なワークショップを開催することができ、詳細についてはドローン関連のメディアに掲載されるかもしれません。

それぞれの報告では、若手企業家・若者が動かす中国ドローン産業(伊藤)、アジアでのドローン普及のバラエティ(川ノ上さん)、日本におけるホビー用ドローンへの規制の厳しさ(小寺さん)、一方で航空法改正によってむしろ産業用ドローンへの参入が増えたという指摘(熊田さん)、それでもスピード感とリスクテイキングが足りない、戦術では戦略を取り戻せないというメッセージ(徳重さん)、日本ならではの強みとアジアへの展開の可能性(阿部さん)、などなどたくさんの面白い論点がでてきました。

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完璧な紅葉日和でした

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DSC_0129.JPGはじめに私から主旨説明。世界同時立ち上げ産業としてのドローン産業の特徴、そして中国という新興国からパイオニアDJI社が登場したことを簡単に確認しました。

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「ドローンの都・深圳はいかに形成されたのか?」(伊藤)。中国深圳がドローン産業の中心地となっていることについて、サプライチェーン、研究開発、企業家とエコシステム、スピードとアジャイル感満載のメンタリティの四点を指摘しました。この写真で上がっているスライドは深圳市の人口ピラミッドで、生産年齢人口が80%を超えていますし、20代ばかりです。

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自分のスライドなので貼ってしまいますが、いわゆる「イケてる1980年代以降生まれの企業家」は、沢山いると思っています。企業規模の観点からみるとDJIは例外かもしれませんが、企業家としてのワンさん(DJIの創業者)が例外ではないと考えています。

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前半二人目の報告。「アジアにおけるドローンの普及をどうみるか? 」(智聯國際開發股份有限公司 川ノ上和文さん)。ドローンの普及を考えていくうえで、特に各地域の課題の違いに注目して、中国の農村部でのドローン物流の進展、EコマースプラットフォームJD(京東)による物流網整備の動き、さらに離島での移動やモンゴルでも家畜のトラッキングの話などが紹介されました。アジアにおけるドローン普及のバラエティの幅広さが伝わってきました。

 

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「加速するアジアのドローンレース」 (一般社団法人日本ドローンレース協会(JDRA) 小寺悠さん)。ドローンレースを主催している小寺さんによる報告では、韓国やハワイでのレースを紹介しつつ、日本国内でのドローンと無線への規制によって、FPVドローンレースの国際大会の開催が難しい状況が報告されました。この点は最後のパネルディスカッションでも取り上げられてた点で、今後日本でドローンユーザーを広げていくうえでの課題として共有できました。

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「日本ドローンビジネスの可能性」 (ブルーイノベーション株式会社 熊田貴之さん)。ドローンの市場予測はいくつも出ているのですが、それをどのように読めばいいのか、その予測の背景に何が想定されているのか、が解説されて大変勉強になりました。倉庫需要が伸びると想定する場合には、非GPS環境でのコントロールの問題がそれまでに解消されているという予測になる、等です。また2015年12月の航空法の改正によって、産業用ドローン市場には新規参入が相次いだ点が指摘されました。

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「日本企業はいかにアジアを開拓/活用するか?」 (テラドローン株式会社 徳重徹さん)。ドローン市場を考えるときはグローバルに考えなければ意味がない、またその際にはとにかくスピードが重要になって来ているというご指摘、会場でもかなり反響があったと思います。また日本の大企業がスピードとリスクテイキングをできれば、これほど強いところはないだろうという指摘もありました。来年1月には海外への子会社の設立もリリースされるようで、「テラスピード」での成長が実現しつつあり、人材を募集しているとのことでした。

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「ドローンのグローバル市場におけるアジアの優位性とは」 (株式会社CLUE 阿部亮介さん)。測量やインフラ点検、そしてクラウドサービスを展開している阿部さんから、さらに今後アジアでどのような可能性がありえるかご報告いただきました。アジアでは日本、中国、シンガポール以外ではまだまだソリューションの展開事例が限られており、ここに可能性があるだろうという指摘はとても刺激的でした。

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パネルディスカッションの様子。パネルディスカッションでは日本の強みと弱み、そして目下、発展のボトルネックになっているドローン人材をどう確保していくか、という二点を議論しました。人材に関しては徳重さんはITをやっているような人が来るのが良いのかもしれない、と指摘し、また阿部さんからはドローン自体の知識や操作については入社後にトレーニングも可能なので、それ以外の部分がより重要だとのコメントをいただきました。フロアからもホビー用への規制をどうすればいいか、そしてドローン業界で求められるスピードを確保するにはどのような工夫が必要か、という質問がでました。

全体を通して、やはり徳重さんが言った「スピードとリスクテイキング、そしてバイタリティがあれば、負けるわけない」というメッセージが重かったですね。また小寺さんが指摘したように、ホビー用のドローンでは、特にFPVへの規制が厳しく国際大会の開催が難しいという点は、ドローンを幅広い層に浸透させていく上で、大きな課題となっていると知りました。

これからもこうしたワークショップを開催していきたいと思っています。ご登壇・ご参加いただいた方々、誠にありがとうございました!また末筆になりましたが、当日お手伝いいただいた、徐龍輔さま(受付、カメラ)、高須正和さま(撮影)、藤川理恵さま(受付)、誠にありがとうございました、おかげ様でなんとか開催できました。


1件のコメント

  1. […] ドローンについては、先週ワークショップ『ドローン×アジア』を開催したところでしたが、特に空撮という事業がどのように実際に行われているのか、勉強になりました。まず、撮影を行った方もおっしゃっていたのですが、空撮という作業が、ドローンの操作という以上に、カメラの操作に近いということでした。したがって、撮影環境に応じて、機材の選定(Phantom, MAVIC, Osmo)を行い、その場その場の実行可能性を踏まえて撮影アングルを組み立てていかなければならないわけです。したがって、機体の操作の安全性を確保したうえで、更にその後に映像として求められている映像を撮る、という必要があるわけです。 […]

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