10月21-24日の日程で、中国広東省の深圳市で開催されたMaker Fair Shenzhenに行ってきました。ここで高須さんをはじめ、面白い方々に会えてとても刺激を受けました。何回かに分けて書きたしていきたいと思います。なお、他の方が書かれている関連のブログなどは、第6回ニコ技深圳観察会(2016年10月) 感想まとめをご覧ください。
今回の展示会に行ってみて、率直に言って、一人の研究者としての喜びも感じましたし、また反省もしました。喜びを感じたのは、中国に初めてくるような、ギークの方々を、少なくともレストランに案内したり、食事を頼んだりできたことです。大阪でハッカースペースを企画している方、ペンギンロボを作っているような若いギーク、会社を休んで深圳に来たプログラマー、いろんな面白い方がいました。わたくしは中国語が多少できるので、やっていてよかった、と素直に思いました。
同時に反省もしました。これほど面白い現象が起きていて、しかも華強北という中国の電子街にも少なくとも2010年から出入りしていたのにも関わらず、Eric Panに代表される、中国の新世代の企業家の活動を見落としていた、と感じたからです。高須さんにいろいろと教えてもらって、それこそ認識したわけです。改めて、クリスアンダーソンの『メイカーズ』を読み直すと、そこには深圳(Shenzhen)の面白さがしっかりと書かれていました。これを2012年にしっかり受け止めていなければならなかったと思います。
まあ、そうは言っても、それぞれのタイミングで注力できる研究も限られていますから、しょうがなかった!と開き直って、一生懸命あたらしい変化をとらえていけるように研究に励みます。
写真は、Maker Fair Shenzhenの入り口です。親子は、深圳の空にどんな未来を見たのだろうか。